近年、コロナウイルスの影響で 「おうち時間」という言葉も浸透してきています。
この機会に珍しい植物の栽培なんかを始めてみてはいかがでしょうか。
そこで今回は「胡椒」の栽培に関するコツを解説していきます。
結論から言いますと、故障の栽培に関するコツは、 生育に最適な温度や湿度の管理です。 なぜ温度や湿度の管理がそれほど大切なのかも含め、 胡椒の栽培方法についてこれから解説していきます。
胡椒の栽培条件
胡椒の栽培方法の前に、栽培にはどのような条件が 必要となるのかを見ていきましょう。
生育温度の保持
現在、胡椒の主な生産国はインドやベトナムといった、 熱帯地方の国々です。
温帯である日本では冬に温度が下がってしまいます。
そのため、沖縄県以外では自然の気候を利用した露地栽培が難しいので、 気温の低い日や夜間に室内に取り込める、 プランターでの栽培が望ましいです。
日本ではだいたい10度以上を保つことが重要だと言われているので、 冬の気温低下には気を付ける必要がありますね。
また、日本での胡椒の栽培に適している時期は高温多湿な梅雨時です。 そのため、生育温度の管理に加え、水を絶やさないことも必要です。
苗木から栽培する
日本の気候を考えると、苗木からの栽培が最適です。
種も通信販売などで手に入れることはできますが、 熱帯地域でも種から発芽させるのが非常に困難だと言われています。
主要生産地では、挿し木から育てるのが一般的ですが、 定植して果実をつけるのに3年もかかります。
以上の理由から、挿し木からある程度成長した苗木を購入し、 そこから育てるのが最適だと考えられます。
長期間育てたい人は挿し木から栽培してみても良いかもしれませんね。
また、胡椒にはつるにならない品種も存在します。
この場合、1mに満たない樹高でも結実するので、年内での収穫も可能です。 10mに達するつる性の胡椒の管理が難しい人は、 つるにならない品種の胡椒を栽培すると良いでしょう。
胡椒の育て
以上の栽培条件を踏まえ、実際に栽培を始めてみましょう。
その際重要なこととして、
- 苗木が小さいうちは外に出さない
- 直射日光によって葉が痛むのを避ける
といったことが挙げられます。
温帯である日本では季節によって変化が大きいので、 季節ごとに育て方のポイントを見ていきます。
初夏 日本で栽培する際、初夏がスタートとなります。
気温が高く一定している場所が好ましく、難しい場合はビニールハウスなどを利用すると良いでしょう。
湿度や温度を一定に保つよう管理しましょう。
夏 夏は直射日光や水切れに注意が必要です。
日陰を作ったり、遮光シートを使用したりしましょう。
秋 秋は結実の時期で、収穫を楽しめます。
作りたい胡椒によって収穫方法が異なります。
胡椒の種類については後ほど紹介します。
冬 冬は特に温度や湿度の管理が重要な時期です。
日当たりの良い室内に保存し、防寒しましょう。 湿度は80%維持が望ましく、これはハダニの防止にも繋がります。 温帯である日本では、季節ごとに様々な対策が必要となってきますね。 是非栽培する際は、高温多湿の梅雨時といった環境をイメージし続けることを意識しましょう。
胡椒の種類
胡椒の種類は主に4つあります。
黒胡椒(ブラックペッパー)
黒胡椒は、熟す前の実を収穫後、長時間乾燥させたものです。
青胡椒(グリーンペッパー)
青胡椒は、熟す前の実を収穫後、短時間乾燥または塩漬けしたものです。
白胡椒(ホワイトペッパー)
白胡椒は、完熟後に収穫、乾燥させた後、水に漬けて外皮を剝いたものです。
赤胡椒(ピンクペッパー)
赤胡椒は、完熟後に収穫後、乾燥させたものです。
胡椒の品種自体は同じで、加工の仕方によって変わるのですね。
自分の希望に合わせて収穫しましょう。
もとは全て同じ胡椒なので、収穫時期や加工方法を変えるだけで 味の変化を楽しむこともできますね。
胡椒の収穫までの期間
胡椒の収穫までの期間は、胡椒の種類によって異なります。 日本で栽培する場合は、 黒胡椒や青胡椒の場合は熟す前の実を収穫するので、初夏から秋、 白胡椒や赤胡椒の場合は完熟後に収穫するので、初夏から冬 にかけてが収穫の期間だと言えるでしょう。
まとめ
昔は高級品であった胡椒も、 今では家で頻繁に使われるようになったうえ、 おうちでの栽培もできるようになっています。
日本の気候では栽培が難しいという段階で終わるのではなく、 生育に必要な環境を自ら作り出すというのは画期的ですよね。
しかし以上で見たように、 栽培方法は決して簡単なものではありません。
実際に栽培する際は特に、 生育に最適な温度や湿度の管理に注意しましょう。
お店で買うのが普通だと考えていた胡椒という身近なものほど、 自分で栽培してみることで大きな達成感を味わえるかもしれません。
ブログ後記
新型コロナが流行して以降すごく物価が高くなってきました。
野菜ひとつをとっても割高感を感じるようになりました。
そう考えると自分で野菜を栽培したい気持ちになっています。
まずは、プランターで育てることができる故障について興味を持ったのですが、徐々に他の野菜も育ててみたくなりました。
もし、興味を持ったならなす、きゅうり、トマト、ピーマン、枝豆、水菜、ほうれん草など、家庭菜園に挑戦してみるのはどうでしょう。