社会保険労務士(以下:社労士)とは、会社の三大基盤である
「ヒト・モノ・カネ」のうち「ヒト」に関するスペシャリストといわれる職業です。
具体的には、労働者の労務管理や社会保険に関する書類作成や提出代行業務などです。
社労士になるためには難関試験を突破しなければなりませんが、
受験生にとって一番気になるのは、その年収ではないでしょうか?
自分が働く予定の地域での年収は勉強のモチベーションを大きく左右します。
ここでは都会・地方社労士の年収の実態をご紹介していこうと思います!
- 勤務地で大きく変わる?都会と地方の社労士の年収を比較!
- 全国の社労士の平均年収は?
- 年収の差は勤務地だけじゃない?勤務型と開業型の違い
- 地方で社労士をするなら開業がオススメ
- 地方で社労士になるために大切なこと
- 地方でも年収UPの可能性は十分ある!
- まとめ
勤務地で大きく変わる?都会と地方の社労士の年収を比較!
地域によって最低賃金が違うように、社労士の年収も都会と地方では異なります。
ここでは、地域別に社労士の年収について簡単にまとめてみました。
- 北海道・東北:530万~600万円台となっており、最高額は宮城県の670万円です。
- 北関東地方 :どの県もおおよそ670万円台で推移しています。
- 1都3県 :3県はおおよそ700万円台ですが、東京についてはなんと930万円 台と飛びぬけて年収が高くなっているのが分かります。
- 関西・中国地方:京都府や兵庫県などは670万円台ですが、大阪府は800万円台頭ひとつ分、飛びぬけて年収が高いという結果になっています。
- 九州地方 :どの県もおおよそ500万円~600万円となっており、福岡県のみ670万円台と少し高い年収となっております。
この結果から、企業や人が多く集まる地域であるほど請け負う
仕事の量も多いことから都会の方が年収が高い傾向があります。
全国の社労士の平均年収は?
厚生労働省が公表している「賃金構造基本統計調査(令和元年)」のデータから
全国の社労士の平均年収を計算してみると、約485万円となっています。
ちなみに、一般企業に務めるサラリーマンの平均年収は約441万円なので
一般企業から社労士への転換はキャリア&年収UPのチャンスと言えそうです。
ちなみに、この平均年収額は企業や事務所に務める社労士を対象にしたもので
個人で開業している社労士の年収は入っていません。
年収の差は勤務地だけじゃない?勤務型と開業型の違い
「全国での平均年収は400万円台なのに、地域別では500万以上?」
と疑問に思ったのではないでしょうか?
その通りで、年収の差は地域だけでなくどの形態で働くかで大きく開きます。
社労士には「勤務型社労士」と「開業型社労士」の2つに分けられます。
勤務型社労士は、サラリーマンと同じように一般企業や事務所で勤務する社労士です。
最初に紹介した全国平均年収の額はこの勤務型社労士を対象にしたものです。
安定した収入が得られる一方、都会でも地方でも大きな年収UPは難しいです。
開業型社労士は、自身で社労士事務所を開業して他の会社と顧問契約を結んで
労務管理や手続き業務を受注して報酬を受け取る社労士です。
料金体系を自由に設定できるため、契約が増えると年収も飛躍的に上がります。
ただし自ら契約を得なければならず、契約数が安定するまでの労力は大きいです。
開業社労士は自分の努力次第で年収がどこまでも上がることから
勤務型社労士と比べて年収に大きく差をつけていることが分かりました。
地方で社労士をするなら開業がオススメ
地方で社労士になることを目指すのであれば、開業社労士をオススメします。
地方は都会に比べて企業数は少ないですが、逆に社労士間の競争も少ないのです。
そのような地域では、規模が小さくて労務管理や社会保険の手続きに
詳しい人がいなくて困っている会社はあります。
そのような場所では契約獲得のために1~2年は踏ん張りどころかもしれませんが、
獲得に成功すれば、地域密着型の「労務のエキスパート」として重宝されます。
実際に、開業社労士で年収1000万を達成しているケースも存在します。
地方で社労士になるために大切なこと
社労士はパソコンと机と部屋があれば開業できると言われています。
地方で社労士として働くために大切なのは、専門知識はもちろんのこと、
自身を売り込むための営業力と信頼を積み重ねることが一番です。
社労士の仕事といえば、デスクに向かってパソコンと睨めっこするイメージですが
自分で足を動かして契約を取ったり、他の会社との繋がりを深めていくことで
年収をグングン上げることができ、仕事以上の喜びも感じられることでしょう。
特に地方は都会よりも人同士の繋がりがとても深いことが多いので、
一度契約した関係を大切にすれば、その繋がりは一生ものとなります。
地方でも年収UPの可能性は十分ある!
「将来、地方で社労士を考えているけど年収はどうなの?」と悩んでいるなら
開業社労士として頑張ってみることを選択肢に入れてみてください。
大変なことも多くリスクもありますが、自分の頑張りが直接年収に繋がるので
都会の勤務社労士よりもずば抜けた高年収を得る可能性も十分にあります。
働く地域に必要不可欠な社労士となるべく検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
社会保険労務士の年収についてブログ記事にしてみました。
少しでも、社会保険労務士に挑戦する価値があると感じていただければ嬉しいです。
新型コロナの影響で地方移住する人も増えています。
社会保険労務士の資格を取得して、少しでも収入を確保するために、ステイホーム中に社会保険労務士の資格を取得するために勉強を始めるのはどうでしょう。